身に着けて永く愛用できる、京仏師が紡いだ“小さな彫刻”
「ZENブレスレット」は、平安時代にはすでに仏教彫刻に使用されていた気品ある香りが特徴の高級木材・白檀(びゃくだん)と天然石、そしてオリジナルジュエリーを組み合わせた創意あふれる数珠。本品のモチーフは日本でも信仰の対象として人気の高い不動明王の仏頭。普段、仏師が彫刻している仏像をブレスレットにトレースした、まさに「睦海」ならではの逸品だ。憤怒の顔に弁髪、頭上の蓮台、顎の梵字(カーン)など、細かく施された彫刻が見事。対の位置には不動明王の光背である「迦楼羅焔」(かるらえん)を配し、アクセントにみかん玉(楕円形の玉)を、さらに光背の炎に見立てたブラッドストーンを合わせることで、重厚感ある仕上がりとなっている。
■サイズ/内周:約17cm(伸縮性あり)
■素材/白檀、シルバー925、天然石(ブラッドストーン)
※オーダーを受けてから製作するため、お届けまで3〜4週間程度、日数をいただきます。
睦海(MUTSUMI)
寺院彫刻や仏像修復、皇室位牌修復などを手掛ける仏像彫刻師・冨田睦海が平成22年(2010)に立ち上げたシルバーアクセサリーブランド。親子三代にわたり、京都で仏像、京仏具の製作に従事してきた彫刻技術が生かされた睦海のアクセサリーは、ほかにはないデザインやモチーフが魅力。ここでは「ZENブレスレット」と名付けられた数珠シリーズを紹介する。お守りとして身に着ければ、京都の地で脈々と受け継がれてきた、深遠なる仏像彫刻の世界の妙を感じることができる。
冨田 睦海 Mutsumi Tomita
1978年生まれ。高校卒業後、家業である仏像彫刻に従事するため父親に師事。その後、兄と共に独立し、数々の寺院彫刻や仏像修復、皇室位牌修復などを手がけ、 2010年、その彫刻技術を生かしたシルバーアクセサリーブランド「睦海」を立ち上げる。