鑑賞者を禅の境地へと誘う《国宝 松林図屏風》
長谷川等伯の代表作であり、近世水墨画の最高傑作とされる《国宝 松林図屏風》の一部を、玻璃彩版(コロタイプ多色刷)で表現した扇子。
靄に包まれた松林の風情が、墨の濃淡を用いて大胆に描かれている。
謎が多く、草稿ともいわれるが、この静まり返った光景は、まさにわびの境地。
孤高の極みともいえるオリジナルが持つ世界観を、世界でも希少な技術である「コロタイプ」により、扇子に落とし込んだ。
自らの理想は「静かなる絵」とした等伯の茫漠たる松林の世界が、観る者を禅の境地へと誘う。
■サイズ/約22.7cm(7寸5分)
■仕様/和紙、骨30間、作品解説書入、化粧箱入
■仕立/宮脇賣扇庵
■印刷方法/玻璃彩版(コロタイプ多色刷)