玉梓(たまずさ)が怨霊のおどろおどろしい動きと表情にも注目したい
坂本九が七五調の名調子で物語を進行した伝説の番組
昭和48年(1973)4月から昭和50年(1975)3月まで、全464話が放送された連続人形劇『新八犬伝』から、映像が残っている3話を収録したDVD。
江戸時代後期の読み物、曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』が原案。従来の連続人形劇とは一線を画す、辻村ジュサブローのインパクトある人形が話題となった。
それぞれ「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の珠を持つ個性豊かな八犬士が、怨霊や妖怪相手に戦いを繰り広げる奇想天外な物語。
七五調の名調子で番組を進行したのは坂本九。
そのほか、辻村が人形美術を担当した『真田十勇士』から、第一回と第四百四十三回を収録。
こちらは動乱の時代を舞台に、稀代の知将と言われた真田幸村と個性豊かな十勇士たちの活躍を描いている。
『新八犬伝』『真田十勇士』ともに当時の映像はわずかしか残っていないため、資料的価値も高い。
■収録時間/103分
■仕様/4:3、片面一層、モノラル、モノクロ(一部カラー)
© 2019 NHK ENTERPRISES
<新八犬伝の詳細>
■収録内容/第一回、第二十回、最終回(第四百六十四回)
■脚本/石山透(曲亭馬琴 作「南総里見八犬伝」から)
■音楽/藤井凡大
■語り(黒子)/坂本九
■備考/伊東万里子(劇団 貝の火)・辻村寿三郎インタビュー、坂本九資料映像収録
<真田十勇士の詳細>
■収録内容/第一回、第四百四十三回
■原作/柴田錬三郎
■脚本/成沢昌茂
■音楽/柳沢剛
■備考/1975年4月〜1977年3月まで放送
辻村ジュサブロー
1933年旧満州、錦州省朝陽に生まれる。本名、辻村壽三郎(つじむらじゅさぶろう)。人形師、着物デザイン、舞台、映画などの衣裳デザイン、演出、脚本、アートディレクターなど多岐に渡り活躍。1974年NHK総合テレビ『新八犬伝』の人形美術を担当し一躍注目を浴びる。