「コロタイプ」で表現された名場面が楽しい扇子
国宝「鳥獣戯画」は4巻からなる絵巻物だ。なかでも甲巻は、擬人化された動物たちが生き生きと描かれており、ひときわ人気が高い。
本品はそんな鳥獣戯画の甲巻に描かれた「相撲」や「猿追い」などの名場面を玻璃彩版（コロタイプ多色刷）で表現した扇子。
数ある日本美術のなかでも最もよく知られ、愛されてきた鳥獣戯画が持つ世界観を、世界でも希少な技術である「コロタイプ」により、扇子に落とし込んだ。
■サイズ／約22.7cm（7寸5分）
■仕様／和紙、骨30間、作品解説書入、化粧箱入
■仕立／宮脇賣扇庵
■印刷方法／玻璃彩版（コロタイプ多色刷）
■備考／高山寺許諾商品
伝統技術「コロタイプ」
写真術が生まれて間もない19世紀中頃にフランスで発明された顔料による写真プリント技法。優れた再現性と滑らかで深みのある質感、顔料を使うことによる強い耐久性が特徴で、国宝などの文化財の複製制作に活用されている。
